

講義3.6 AI時代のコンセプチュアル思考 ~人間に残される思考は「概念的思考」になる
具体的対応策を練ることに偏重する現場 今日のビジネス現場では、生産性や効果・効率性の向上が声高に叫ばれています。それに伴い、デジタル技術を用いたツール類も日々めざましい進化を遂げています。その結果、たしかに業務処理の量やスピードは格段に増しつつあります。しかしその間、人間の考える力はどうなっているでしょう……。 企業の研修現場で20年以上キャリアのマインドセット研修や思考スキル研修をやってきた私の感じるところでは、ある面でビジネスパーソンたちの考える力は「鋭く」なっているところがあります。しかし全体からすれば、考える力が「細く、薄く」なっているのではないかというのが実感です。 思考が「太い/細い」、「厚い/薄い」ということの説明用に描いたのが下図です。思考Aと思考Bは両極の形を示しています。だれしも自分の思考状態はこの間のどこかになります。 理想形は思考Bです。跳ぶためにはいったん身をかがめなくてはならないのと同じく、直面する課題やミッションに対し、すぐに処し方に走らず、まずは抽象次元に思考をかがめ、在り方に考えを巡らせる。そしてそこから具体策を
![講義3.5 コンセプチュアル思考のスキル[5]意味化 15分解説&ワーク](https://static.wixstatic.com/media/0c6906_e77f8e4674ee47a3b9403a6500b2c0dd~mv2.jpg/v1/fill/w_332,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/0c6906_e77f8e4674ee47a3b9403a6500b2c0dd~mv2.webp)
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講義3.5 コンセプチュアル思考のスキル[5]意味化 15分解説&ワーク
仕事・事業にどんな意味や価値の背骨を通すか 事業現場では、個人も組織も日々「目標」の達成に向かって走っています。例えば──「今期売上高は●●円を目指す!」「対前年度●%の利益アップ!」「市場シェア首位奪還!」など。これら数値目標は職場にあふれています。 目標に対し「目的」という概念もあります。目的はより大きな概念で、それをなぜやるかという意味を含んだものです。意味とは「意(こころ)の味わい」と書きます。また、意味の下地には理念や信念といったものがあります。こうした精神的価値が目的のなかに含まれています。 しかし自分にとっての精神的価値を考え、それを研ぎ澄ませていく作業はむずかしい。それを具現化するための行動はさらにむずかしい。そのため、私たちはややもすると与えられた目標に働かされることに慣れきってしまい、目的や意味を考えることをしなくなります。 自分の仕事・職業に、そして担当する事業にどんな意味や価値の背骨を通すか──。これこそAIではなく、人間でしか答えの出せない深い問いとなりますが、コンセプチュアル思考はこの「意味化」の作業を扱う思考です。
![講義3.4 コンセプチュアル思考のスキル[4]精錬 15分解説&ワーク](https://static.wixstatic.com/media/0c6906_267f15d331ab4d9bafff900da4562273~mv2.jpg/v1/fill/w_332,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/0c6906_267f15d331ab4d9bafff900da4562273~mv2.webp)
![講義3.4 コンセプチュアル思考のスキル[4]精錬 15分解説&ワーク](https://static.wixstatic.com/media/0c6906_267f15d331ab4d9bafff900da4562273~mv2.jpg/v1/fill/w_319,h_240,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/0c6906_267f15d331ab4d9bafff900da4562273~mv2.webp)
講義3.4 コンセプチュアル思考のスキル[4]精錬 15分解説&ワーク
「既成概念」というラクな思考 私たちは往々にして、自分のなかにいったん取り込んだ概念や考え方を固定化させてしまう傾向があります。人間は自己のなかにいったん物事の処理回路(=思考の枠組み)をつくってしまったなら、それをむやみに変えようとはしません。変えないほうがラクだからです。その観点からながめると、既成概念はいわば、思考の省力回路であり、変えたくない安心回路といえます。 そのように人間がある部分、安定を選びたがる性質をもつことは自然なことです。しかし、そこに安住しきってよいということではないでしょう。どんな概念・考え方も完全ではありません。また、そもそも概念・考え方は自分が変わっていくとともに、また、環境が変わっていくとともに、変化が必至のものです。さらには、世の中にはいまだ概念化されていないことが無数あり、あなたによってとらえられることを待っているかもしれません。 私たちは「卵は丸い。丸いから立たない」と思っている。そして実際に立ててみようと、神経を集中して試みる。……案の定、うまく立たない。「やっぱり立たないか」とそれで安心する。...
![講義3.3 コンセプチュアル思考のスキル[3]類推 15分解説&ワーク](https://static.wixstatic.com/media/0c6906_65d06d7b19c84973bc07e4c2d6812212~mv2.jpg/v1/fill/w_332,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/0c6906_65d06d7b19c84973bc07e4c2d6812212~mv2.webp)
![講義3.3 コンセプチュアル思考のスキル[3]類推 15分解説&ワーク](https://static.wixstatic.com/media/0c6906_65d06d7b19c84973bc07e4c2d6812212~mv2.jpg/v1/fill/w_319,h_240,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/0c6906_65d06d7b19c84973bc07e4c2d6812212~mv2.webp)
講義3.3 コンセプチュアル思考のスキル[3]類推 15分解説&ワーク
類推はつかんだ本質を押し広げていくこと コンセプチュアル思考の基本スキルとして3番目に紹介するのは「類推」です。類推とは、物事Aと物事Bの間に類似性を見出し、その似ている点をもとにして何かをおしはかることです。論理用語では「アナロジー」と言います。 私たちは生きていくうえで、未知のことへの試みを避けるわけにはいきません。そのときに類推という思考はとても大切なものです。物事Aで引き出した本質を物事Bに共通性として適用することができれば、リスクを減らしながら、成功確率を上げることができるからです。 類推という思考のはたらきが生み出すものとして寓話をあげることができます。寓話というのは人生の教訓をいろいろに含んでいます。例えばイソップ物語の1つ『北風と太陽』。左スライドのように、寓話から引き出す本質的メッセージを共通性として、生活や仕事、社会にいろいろと当てはめることができます。 そしてこの類推における思考の流れも、コンセプチュアル思考の基本の流れである「π(パイ)の字思考プロセス」とみることができます。 同様に、ケーススタディ学習も類推です。新聞をざ


講義3.2 コンセプチュアル思考のスキル[2]モデル化 15分解説&ワーク
モデル化とは「思考上の模型づくり」 コンセプチュアル思考の基本スキルとして2番目に紹介するのは「モデル化」です。モデル(model)とは模型を意味します。世の中で起こる事象や経験をそのままとらえるには複雑すぎることがよくあります。また、目に見えなかったりするので、他者と共有することがむずかしいことも多い。そんなとき、物事の構造や仕組み、関係性などを単純化して模型のように表し、とらえやすくすること。それが「モデル化」です モデル化して考えるというと少しむずかしいことをやっているように感じますが、私たちはふだんの仕事現場でよくやっています。 例えば、売上げがなかなか上がらない状況に接しているとき、漫然と対策を考えるのではなく、売上げをつくる要因をツリー化して押さえ、どこに重点的に手を打つか議論します。そのツリー図起こしがモデル化して考えるということです。 同様に、生産性を上げようとするとき、工程を分けてながめ、そこにある因果関係を取り出して適切な対応策を考えます。そういった全体をプロセスに分ける、因果関係を押さえるというのもモデル化です。...
![講義3.1 コンセプチュアル思考のスキル[1]定義化 15分解説&ワーク](https://static.wixstatic.com/media/0c6906_c7464dea981847e18cc751f0199c6ff9~mv2.jpg/v1/fill/w_332,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/0c6906_c7464dea981847e18cc751f0199c6ff9~mv2.webp)
![講義3.1 コンセプチュアル思考のスキル[1]定義化 15分解説&ワーク](https://static.wixstatic.com/media/0c6906_c7464dea981847e18cc751f0199c6ff9~mv2.jpg/v1/fill/w_319,h_240,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/0c6906_c7464dea981847e18cc751f0199c6ff9~mv2.webp)
講義3.1 コンセプチュアル思考のスキル[1]定義化 15分解説&ワーク
持つべきは「知識の量」から「概念のゆたかさ」へ 今日、私たちは「知識量」というものをきわめて重要視しています。すなわち、情報や知識を多く取り込み、状況に応じてそれらを素早く操作できることが賢いことであり、人生・キャリアの成功にもつながるという思い込みがあるわけです。 また、情報や知識を消費する時代にもなりました。SNSやビジネス広告の世界で次々に湧き出しては消える流行語・バズワード。日々加速を止めない科学の発達によって更新される知見や技術。私たちはそうした変化の絶えない情報や知識に対し、一面ではそれらを刺激物として求め、また一面ではそれらを見過ごすことへの恐怖を感じています。いずれにせよ、情報や知識の多量摂取が常態化しているのが現代生活の特徴です。 そのために私たちは「あ、その情報なら知っているよ」「その知識ならすでにインプット済み」となれば、その時点でもうその情報や知識に関心をなくします。そしてまた次の新しい情報・知識狩りに目を向ける。 コンセプチュアル思考は、こうした知識量偏重の流れに1つの提起を行うものです。すなわち1つの物事について、それ


『入門コンセプチュアル思考』刊行!
このたびコンセプチュアル思考を学ぶ書籍として2冊目となる『入門コンセプチュアル思考』を刊行しました。 2022年刊行の前著『コンセプチュアル思考~物事の本質を見極め、解釈し、獲得する』を上級編とすれば、本書は入門編となります。この思考スキルをより学びやすくするための講義スライドと思考ワークが満載です。また昨今の生成AIツールの急激な普及に伴い、真に有効な思考スキルがどういうものであるかについても触れています。 ○村山 昇 著 ○源流の森ブックス 発行 ○A4版、146ページ ○POD(プリントオンディマンド)による紙書籍 ○2200円(税込み)


SCHOOにて録画形式の授業を開始します
オンライン学習コンテンツサイトの「SCHOO」にて、新授業を開設しました。 『ぶれない“仕事観”をつくるためのコンセプチュアル思考』 https://schoo.jp/course/8348 コンセプチュアル思考は、担当する事業・製品・サービスに適用できるのはもちろん、キャ...


リクルートマネジメントスクールにて入門コース開設
現在、「コンセプチュアル思考」を学ぶ場としては、企業内研修を中心に行っているのですが、一般の方々からの受講要請が高まってきており、このたびリクルートマネジメントスクールにて入門コースを開設することとなりました。 2025年6月より隔月で募集開催いたします(年6回開催)。3時...


『概念工作塾=第0期=』終了
「コンセプチュアル思考」の力を磨き、仕事・担当事業・キャリアに軸を入れるための『概念工作塾=第0期=』。エントリー選考を通過した37名の受講生で4月に開講し、月1回のペースで全5回開催。9月に無事終了(閉講)しました。 受講生には、コンセプチュアル思考の基本スキルである「定...



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![講義3.4 コンセプチュアル思考のスキル[4]精錬 15分解説&ワーク](https://static.wixstatic.com/media/0c6906_267f15d331ab4d9bafff900da4562273~mv2.jpg/v1/fill/w_38,h_27,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/0c6906_267f15d331ab4d9bafff900da4562273~mv2.webp)
![講義3.3 コンセプチュアル思考のスキル[3]類推 15分解説&ワーク](https://static.wixstatic.com/media/0c6906_65d06d7b19c84973bc07e4c2d6812212~mv2.jpg/v1/fill/w_352,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/0c6906_65d06d7b19c84973bc07e4c2d6812212~mv2.webp)
![講義3.3 コンセプチュアル思考のスキル[3]類推 15分解説&ワーク](https://static.wixstatic.com/media/0c6906_65d06d7b19c84973bc07e4c2d6812212~mv2.jpg/v1/fill/w_38,h_27,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/0c6906_65d06d7b19c84973bc07e4c2d6812212~mv2.webp)


![講義3.1 コンセプチュアル思考のスキル[1]定義化 15分解説&ワーク](https://static.wixstatic.com/media/0c6906_c7464dea981847e18cc751f0199c6ff9~mv2.jpg/v1/fill/w_176,h_250,fp_0.50_0.50,q_30,blur_30,enc_avif,quality_auto/0c6906_c7464dea981847e18cc751f0199c6ff9~mv2.webp)
![講義3.1 コンセプチュアル思考のスキル[1]定義化 15分解説&ワーク](https://static.wixstatic.com/media/0c6906_c7464dea981847e18cc751f0199c6ff9~mv2.jpg/v1/fill/w_38,h_54,fp_0.50_0.50,q_90,enc_avif,quality_auto/0c6906_c7464dea981847e18cc751f0199c6ff9~mv2.webp)







