
講義2.2【演習】「創造性」を類型化してみよう
「モデル化」の力を養うために、あるものごとを類型化して、それを1つの図に表す演習をやってみましょう。抽象度の高い概念ほど、どう分類し、図にできるかで、その人のコンセプチュアル思考力が試されます。 ここでは、「創造性」を題材にします。 あなたなら創造性をどう分類するでしょうか? 人間が行う創造にはいろいろな種類がありそうです。まず作業1として、創造的な行為と思われるものを列挙していきましょう。例えば─── 【作業1】
〇奇抜な構図・筆さばきで独自の世界観の絵を描く画家
〇万人の想像を超える独自の動きから放たれる名ストライカーのゴールシュート
〇AI(人工知能)を用い、外国語の翻訳レベルを飛躍的に改善するエンジニアのプログラミング
〇冷蔵庫の中の余った食材でいろいろな弁当おかずを作る母の知恵
〇客のワガママな要求を臨機応変にこなすホテルのコンシェジェ
など……。 【作業2】
これらの創造性を2つの軸を用いて類型化してみましょう。どんな軸を用いるか。それこそが概念化に関わる力といえます。 ここでいったん本文を読むのをやめ、あなたなりに2軸