みんなのコンセプチュアルワーク #160525 ~思考テーマ:成長とは何か
このページは、「コンセプチュアル思考」ワークショップを受講の方々が創造した答案を紹介するものです。「コンセプチュアル思考」は4つのスタンスを掲げていますが、その4つ目は次のとおりです―――
〈客観を超えて主観を持つ〉 ・冷静な客観は重要。ただそれは大前提であるだけ。 ・コンセプチュアル思考の目的は、概念を起こすこと、意をつくること、 物事に意味を与えること、自分にとって最善の解釈を生み出すこと。 その思考による答えは人それぞれのものになってよいし、ならざるをえない。 持つべきは客観を超えたところで研ぎ澄ませる主観。
コンセプチュアル思考は、概念を起こす思考であり、意や観をつくる思考です。ある物事に対し、辞書/事典の定義を覚えることは簡単です。そうした客観を超えて、どうその人なりの主観的・意志的な定義を持つかが、むしろ強く生きていくためには重要です。 「世の中に事実はない。ただ解釈があるのみ」(ニーチェ)という言葉があるように、結局、私たちは自身が養うものの見方(=観)で生きる世界を決めていくからです。
今回の考えるテーマは「成長」。「成長」するとはどういうことかを、言葉で定義し、それを図で表わします。講義に使ったワークシートは次のようなもので、コンセプチュアル思考の基本フローである「π(パイ)の字」(①抽象化→②概念化→③具体化)の流れにそっています。今回のワークショップでは時間の都合もあり、①②を行ないました。
【答案サンプル】 「成長とは何か」を自分なりに定義し、図に表わす
(*図をクリックすると拡大画面になり、スライド形式で見ることができます) (また、これらの図は受講者の方々に掲載使用の承諾をいただいております)
コンセプチュアル思考の研修・ワークショップでは、各自がつくり出したこうした答えを他と共有する作業がとても重要になります。さまざまな観に触れることで、みずからの観の強い弱い、熱い冷たい、浅い深い、偏りや傾きなどに気づくことができるからです。 * * * * * Discover Book College 仕事に価値を キャリアに軸を与える 『コンセプチュアル思考』ワークショップ〈第2回〉 「モデル化して」みよう ~ものごとの仕組みを一枚の図でとらえる ◆開催日: 2016年5月25日(水)19:00‐21:00 ◆会場: ディスカヴァー セミナールーム(東京・千代田区) ◆ファーメンター(fermentor=受講者の概念“発酵”をみちびく人): キャリア・ポートレート コンサルティング 代表 村山昇