

講義2.3.3 【演習】ロールモデルを探せ
前回、類推(アナロジー)とは、物事Aと物事Bの間に類似性を見出し、その似ている点をもとにして何かをおしはかることであり、その能力に強い人は、物事Aで引き出した本質を物事Bに適用することがうまい人であることを学びました。ケーススタディ学習やビジネスモデルの横展開も「πの字思考...

講義2.3.1 アナロジーの力~寓話『魔法使いの弟子』から何を引き出すか
私たちは大人になって、子どものころ耳に入れた寓話をときどき思い出します。現実の人生の荒波にもまれるなかで、寓話が発していたメッセージが重なるなと再認識するからでしょう。寓話だけではありません。例えばテレビのインタビューで、ある分野の達人が発したコメントに対し「うーん、なるほ...

講義2.2.4 図解と図観
◆図的な情報表現~データの視覚化から概念の視覚化まで 概念をモデル化した図は、たとえシンプルな表現であっても、そこに深い意味やものの見方――すなわち「観」――を含んでいるものです。その点で、概念図は数値グラフや地図とは少し異なっています。そこで、概念図がいわゆる図的な情報...

講義2.2.3 概念の図化 =時間的表現=
【例題】 「仕事とは何か」を一枚の図(絵)で描きなさい 「仕事」は大きくて曖昧な概念です。あなたはこれをつかむのに、どんな根源的要素を掘り起こし、抽象して、本質を洞察しようとするでしょうか。そして、構造的にどう表現するでしょうか───。ここでは3種類〈空間的・時間的・混合的...

講義2.2.2 概念の図化 =空間的表現=
【例題】 「仕事とは何か」を一枚の図(絵)で表わしなさい 「仕事」は大きくて曖昧な概念です。あなたはこれをつかむのに、どんな根源的要素を掘り起こし、抽象して、本質を洞察しようとするでしょうか。そして、構造的にどう表現するでしょうか───。ここでは3種類〈空間的・時間的・混合...

講義2.2.1 モデル化のための図的表現
コンセプチュアル思考は、物事を概括することが目的です。この連続講義では、まず基本スキル1として「定義化」をみてきました。これは物事の本質を短い言葉に凝縮して表現するものでした。そして2番目の基本スキルが「モデル化」です。...


講義1.1 コンセプチュアル思考の系譜
◆時代はつねに新しい思考方法論を要請する 思考は人間の奥深い能力です。そして人間は思考について思考することをやめません。古くより「帰納法・演繹法」といった論理的な思考法が編み出され、さらにそこに科学哲学者チャールズ・パースは「アブダクション」という第三の方法を加えました...

講義1.7 コンセプチュアル思考の定義
ここであらためて、「コンセプチュアル思考」の定義、思考スタンス、骨格となる思考フロー、基本となる思考スキルをまとめておきます。とくに5つの基本スキルについてはこれまで触れていませんが、第2部の実践ワーク編で順次説明していきたいと思います。 〈コンセプチュアル思考の定義〉 ...

講義1.6 概念・観念・信念・理念
◆人それぞれのコンセプト 「コンセプト」や「概念」について、ミニワークを通して理解を進めていきましょう。 〈ミニワーク〉 「事業」を下の形式で自分の言葉で定義せよ。 ───事業とは「〇〇〇」である。 ビジネス社会に生きる私たちにとって、「事業」とは当たり前すぎるほど...

講義1.5 「コンセプト|concept」とは何か?
◆抽象によってとらえた内容―――それが「コンセプト」 その物事が何であるかを考えるとき、そこから要素を引き抜く形が抽象化ということでした。その抽象によって「とらえた内容」――そこには、本質的なことやおおもとの「一」なること、いくつかの物事を括る共通性などが含まれていまし...