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こんな人のための
コンセプチュアル思考

「コンセプチュアル思考」は次の5つの思考スキル訓練をベースとしています。


  1)定義化    物事の本質をつかみ言葉で表わす
  2)モデル化   物事の仕組みを単純化して図に表わす
  3)類推     物事の核心をとらえ他に適用する
  4)精錬     物事のとらえ方をしなやかに鋭く
  5)意味化    物事から意味を見出す/意味を共有できる形として描く


これら5つのスキル訓練がどのような力を養うかをまとめると次のようになります。

 

コンセプチュアル思考は、リテラシー(基盤能力)的なものです。そのため、すべてのビジネスパーソンに求められる訓練といえるでしょう。具体的には次のような方々の、次のような欲求にこたえるものです。


1:「製品・サービス担当者」のためのコンセプチュアル思考
 □製品・サービスに、強いコンセプトがない(あるいは、曖昧である)
 □製品・サービスが、コモディティ化し、不毛な低価格競争に陥っている
  どうやって商品に新しい目線を入れてよいかがわからない
 □製品・サービスを包括するグランドデザイン/世界観がない
 □成功の本質をモデル化して考える習慣がない
 □市場を戦略的・意志的に俯瞰していない
 □製品・サービスに理念的なメッセージがない
 □自分の意図・狙いを、
  一文のキャッチコピー/一枚の図にして表現するのが苦手
 □自分自身の「製品・サービス観」「事業観」「職業人としての幸福観」がない
  ましてやそれを言語化し、チームで共有したことがない

 


2:「リーダー・マネジャー」のためのコンセプチュアル思考
 □担当する事業に、強いコンセプトがない(あるいは、曖昧である)
  ましてやそのコンセプトを自分らしい表現で伝えていない
 □受け持つプロジェクト・事業・チームが惰性に陥っている
  そこにはグランドデザインやビジョンがない
 □チームメンバーとともに自組織の存在意義/提供価値を考えたことがない
  そのために求心力となる理念や言葉を共有していない
 □抽象化した理念・方針はあっても、それを具体的な行動目標に変換していない
  (単なるノルマ的な数値目標が行動目標に置き換わっている)
 □成功の本質をモデル化して考える習慣がない
 □市場を戦略的・意志的に俯瞰していない
 □自分自身の「事業観」「組織観」「人財観」「職業人としての幸福観」がない
  ましてやそれを言語化し、メンバーに伝えたことがない
 □複数の価値がコンフリクト(葛藤)する状況にあるとき、
  いわゆる「ぶれない軸」で判断できるかどうか自信がない



3:「20~30代キャリア形成期」のためのコンセプチュアル思考
 □職業人としての自分のコンセプトをつくりたい/練り直したい
  そしてそれを軸・志となる言葉にして肚に据えたい
  さらには自己コンセプトから逆算して、能力開発を具体的に考えたい
 □みずからの職種を再定義して、
  ふだんの仕事に新しい概念の目線を入れたい
  理想の自己像を胸の中に描いておきたい
  中期のキャリア展望に自信を持ちたい
 □目の前の仕事から「やりがい」を見出したい
 □自分自身の「仕事観」「会社観」「キャリア観」「職業人としての幸福観」は何か
  を一度深く見つめ醸成したい
 □担当業務のやり方・あり方に新しい目線を入れ、新鮮な発想で組み直したい
 □ビジョナリーな生き方とはどういうものかをイメージトレーニングしたい。
  その目線から現実の仕事・会社・私生活を俯瞰していろいろ考えたい



4:「40~50代キャリア成熟期」のためのコンセプチュアル思考
 □職業人としての自分のコンセプトを明確にしたい/強くしたい
  そしてそれを軸・志となる言葉にして肚に据えたい
  さらには自己コンセプトから逆算して、キャリア開発を具体的に考えたい
 □みずからの職種・立場を再定義して、
  ふだんの仕事に新しい概念の目線を入れたい
  理想の自己像を描きたい
  以降のキャリア展開のための具体的な選択肢を考えたい
 □自分自身の「仕事観」「人生観」「キャリア観」「職業人としての幸福観」は何か
  を深く見つめたい
 □担当業務のやり方・あり方に新しい目線を入れ、新鮮な発想で組み直したい
 □ビジョナリーな生き方とはどういうものかをイメージトレーニングしたい
 □時代・環境の変化とともに、
  何を変えていくべきか、何を変えずにいくべきかを考えたい



……では、こうした人のための「コンセプチュアル思考」が、どんな思考ワーク/ツールによって身についていくのでしょうか。次のセクションでは、キャリアポートレートコンサルティングが行なっている『コンセプチュアル思考』研修から、いくつかのワーク&ツールを紹介します。

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